恩納村(おんなそん)熱田(あつた)に所在し、広さ181haのリュウキュウマツ林やイタジイの優先する広葉樹林地域内に、遊歩道や遊具、森林科学館などが整備され、休日には親子づれでにぎわいをみせています。ここは517haの広さで県設の鳥獣保護区(ちょうじゅうほごく)が設定されています。
 ここには留鳥で森林生のシジュウカラ、キジバト、ズアカアオバト、リュウキュウサンショウクイ、ツミなどが生息しています。夏季には谷間沿いにアカショウビンやサンコウチョウが渡来し、秋季にはアカハラダカ、サシバ、エソビタキなどの旅鳥が飛来します。冬季にはシロハラ、アオジ、キセキレイ、ササゴイなどの冬鳥が渡来します。夜間には留鳥のコノハズクやアオバズクが林道沿いで見られ、冬季には草地でエサをあさる冬鳥のヤマシギが渡来してきます。
 観察には中央広場の林縁沿いや整備された山地側の林間登山コースと河川沿いの遊歩道を歩いたり、メイン道路わきをゆっくりあるくのも良いでしょう。
秋季・冬季・春季
 那覇からは名護西線に乗車し、約1時間半かかります。恩納村熱田停留所で下車すると歩いて5分程で行けます。
 県民の森南方にある喜瀬武原(きせんばる)には園芸作物を栽培する畑地が多くみられますが、一部に水田やイ草栽培地域が広がり、バン、リュウキュウヨシゴイなど水辺の鳥が観察できる隠れた探鳥地です。
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