屋我地干潟(やがじひがた)は名護市北部にある屋我地島の南側、羽地内海を望む饒平名(よへな)集落前に広がる砂泥質の干潟です。海岸線にはオヒルギやメヒルギなどのマングローブ林や、モクマオウなどの防潮林(ぼうちょうりん)なども見られます。
 ここは野鳥の集団渡来地として、屋我地島や内海部分も含めた広さ3680haが国設の鳥獣保護区(ちょうじゅうほごく)になっています。ここでは留鳥のバンやシロハラクイナなどが生息し、マングローブ林や防潮林ではシジュウカラ、メジロ、コゲラなどもときどき姿をみせます。
 干潟の波うち際には留鳥のクロサギがエサを探し、夏季には内海や島北側の小さな離れ島にはべ二アジサシやエリグロアジサシなどが飛来してきて、ヒナを育てます。
 秋口の渡りの時期にはソリハシシギやキアシシギ、チュウシャクシギ、メダイチドリなどが渡来します。
 冬季にはムナグロ、ダイゼン、ダイサギ、コサギ、アオサギ、アオアシシギ、ユリカモメなどが、越冬します。観察には緑化センター裏手の護岸から屋我地中学校までの海岸沿いがよいでしょう。
秋季・冬季
長靴 望遠鏡
 那覇からバスを利用すると、名護で乗り換え屋我地線で屋我地支所前バス停に下車し、5分くらいで屋我地中学校裏の干潟までいけます。
 近くに多野岳があり、頂上から9月のはじめに大群で渡ってくるアカハラダカが観察でき、絶好のポイントです。
 干潟での観察には潮の干満をあらかじめ知っておくことが大切です。干潮の時間帯が観察には良いので行く前に干潮時間をチェックしよう。
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