下地町にある宮古島最大の干潟です。ここでは日本で見られるシギ・チドリ類のほとんどすべてを観察することができます。観察には干潮のピークを過ぎ、上げ潮に向かうときがよいでしょう。潮に押されてだんだん鳥の集団が陸地に近寄ってくるからです。ここは広い干潟が出現するので、干潮時には鳥が中央部付近に集まリ観察しにくくなります。
 望遠鏡で見ると、いろいろな大きさ、いろいろなくちばしの鳥が無数に見えます。大きな体に長い湾曲したくちばしをしているのはダイシャクシギで、似たような姿、形をしているがお腹が白っぽく見えるのがホウロクシギです。形は同じだがややくちばしの短いのはチュウシャクシギで、小型で長いくちばしが逆に反リ返っているのはオオソリハシシギです。チョウ、チョウ、チョウと鳴きながら飛んでいるのはアオアシシギで、小さくてお腹が白く、短めの黒いくちばしと足をしているのがトウネンです。小型で目のまわりや胸の異色が目立つのがチドリ科のシロチドリです。
 底質は泥質、砂泥質、砂質に分かれ、そこで生活するシギ・チドリ類も自分の体のつくリにあわせて自分に適した場所で思い思いに餌(えさ)をとります。くちばしの比較的長いダイシャクシギ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ等は砂質や砂泥質の所でミナミコメツキガニの巣穴に長いくちばしをつっこんで餌をとります。くちばしの短いムナグロ、トウネン、メダイチドリ、シロチドリ等は泥質や砂泥質の所でゴカイ類をとります。
 時にはコウノトリ、ハイイロガン、クロツラヘラサギなどの迷鳥も見ることができます。1997年11月19日には沖縄県初記録のタンチョウ〈ツル科〉も飛来しました。
秋季・冬季(10月から3月)
長靴・望遠鏡
 平良市内や宮古島空港から車で15分くらいかかります。バスは下地線で与那覇バス停で下車します。徒歩10分。
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