約12世紀から17世紀にかけて奄美・沖縄で謡われ広まったと思われる古歌謡のオモロを首里王府が集めてまとめた沖縄最古の歌謡集(1531〜1623) 。少なくとも3回にわたって採録され全22巻に及ぶ。  オモロは共同体の共通の願望を表現したウムイやクェーナなどに発生の起源をもつ歌謡である。ウムイの内容は稲作・漁労・雨乞い・航海・造船・家造り・布織り・創世神話・鍛冶・狩猟・戦争・築城・交易・貢租・葬式などいろんなことが題材にされた。クェーナはウムイとほぼ類似し、ほとんど区別がつかない。
写真提供:沖縄県立博物館

粟国島ヤガンウユミ
協力:宮里千里
山内盛彬「王府のおもろ」
協力:沖縄市立郷土博物館