前・安冨祖流絃声会名誉会長。古典音楽はもとより、舞踊・組踊などの地謡も積極的に行った。舞踊劇や新作組踊等の創作も精力的に発表し活動範囲は広い。 昭和26年(1951)、安冨祖流宮里春行古典音楽研究所を開設、古典音楽の保存継承と普及発展に努めた。氏の研究所は14回にわたって発表会を行ったが、毎回企画と演出に工夫がなされた。氏は古い殻にとらわれることなく常に時代の先駆けとなったことで沖縄音楽の新しい面を切り開いたことでも知られる。宇宙を思わせる幽玄な歌い方は独特の味わいを持ち広く支持された。昭和47年(1972)国指定重要無形文化財組踊保持者に認定される。
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