米兵暴行事件糾弾県民総決起大会(1995)
1995(平成7)年9月、沖縄本島北部で米兵3人による少女暴行事件が発生。この事件は米軍統治時代を想起させ、県民に衝撃を与えた。戦後50年間、基地の重圧にあえぐ県民の怒りが爆発し、女性の人権、日米地位協定の不平等性などが浮き彫りになり、基地の整理・縮小を求めるうねりが高まった。事態は外交問題に発展し、日米安保体制を揺るがした。県議会では超党派で実行委員会を組織、10月21日に宜野湾市海浜公園で「米軍人による暴行事件を糾弾し、地位協定の見直しを要求する沖縄県民総決起大会」を開いた。会場は8万5000人の参加者で埋まった。宮古、八重山でも3000人規模の集会が開かれた。沖縄タイムス社刊『写真記録 沖縄戦後史』より