唐人墓(とうじんばか)
富崎原にある悲惨な最後をとげた中国人を祀った墓。かつては古い石積みの墓で、三百唐人墓(さんびゃくトウビトヌはか)といわれていた。それは1852年におこった次のような事件にちなんでいる。中国の福建省から中国人労働者を乗せてアメリカに向っていた船が、何らかの理由でこの場所に300人ほどを置き去りにした。後日イギリスの軍隊がやってきて彼らを連れ去ったが、その際300人ほどを殺害したというのである。現在の墓は慰霊と国際親善を願って1971(昭和46)年につくられた。写真:(有)バグハウス