解説
花ぬ風車(沖縄本島・那覇)

 沖縄のわらべうたの中でも、「てぃんさぐぬ花」とともに最も良く知られたうただと思います。最近は、小学校の学芸会や運動会でもよく取り上げますので、子供たちにもおなじみのあるうたでしょう。
 風に吹かれてクルクルとよく回る状態が花に見えるので「花ぬ風車」と言います。あまりよく回るので「チントゥンテントゥン マンチンタン」と口三味線ではやすところが大変面白いと思います。

 
風車

 沖縄では97歳のお祝いを、「カジマヤー(風車)」と言います。これは、この歳になると童に戻る、ということからその象徴として「風車」を持たせたのでしょう。それだけ、風車は子供の遊びの代表的なものだったと想像されます。
 今は、ほとんどがセルロイド製ですが、昔は、どこにでもあるアダンの葉で作りました。この機会に子供たちに作らせてみて下さい。

☆歌い方

 旋律のはじめの歌い出しが、休符からはじまっているため揃いにくいと思います。わらべうたは本来無伴奏ですので、歌いやすくするために、「チントゥン、テントゥン」の口三味線の部分を、「タンタンタンタン、タンタンタン」とロで前奏してから歌い出すなど工夫してみて下さい。また曲が短いため、1番のみでは物足りない時は、1番を2・3度くり返すか、次の2番の歌詞をお使い下さい。

わんーや どぅ しちり てぃスリ
なまー どぅー むどぅーる
チントゥンテントゥン
(高江洲 義寛 採譜・作曲)

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