解説
みーみんめー

 わらべうたは、Game Songといわれ、なんらかの動作や遊戯、遊びが伴うのが基本となっています。その中で、最もポピュラーなのが、指や手などからだを使って遊ぶ「からだあそびのうた」です。「からだあそびのうた」は、子供が、自分のからだを使って遊ぶうた、子供同士が組んで遊ぶうた、さらに、大人が子供を遊ばせる時の「あそばせうた」に分けられます。  

 

 皆さんがよく知っている「いない いない バァー」というのも「あそばせうた」の一つです。これは、大人が動作をやって子供を喜ばせるものですが、子供が少し大きくなると、子供にも同じ動作をやらせるようになります。「かいぐり かいぐり とっとのめ おつむてんてん」と歌って遊ばせるのがその代表的なものです。「かいぐり かいぐり」で両手を胸の前で回し、「とっとのめ」では、片方の手を広げ、もう一方の手の人差し指でその手のひらを軽く打つようにし、「おつむてんてん」で、頭を軽くたたきます。
 「みーみんめー」は、この「かいぐリ…」と同系統のうたで、うたに合わせ動作をします。「みーみんめー」は両耳をそれぞれの手でつまむようにし上体を左右に振り、「いーゆぬみー」は「とっとのめ」と同じ動作、「ひーじんとー」は片方の手のひらを上向きに広げ、もう一方の手をひじから曲げ、広げた手のひらに軽く打ち落とすようにします。

【指導のポイント】
 このうたと動作は0歳児からでも楽しく遊べます。うたは同じメロディーの繰り返しになっていますので、上手に出来るようになったら、一番最初に「しーやーぷー」をつけ加えてみて下さい。「しーやーぷー」は動作が決まっていませんので先生自身で考えてつけて下さい。例えば、両手を腰にあてて腰を左右に振ったり、いろいろとあります。出来るだけユニークな振りをつけてみるのも楽しいものです。
 このうたは、沖縄本島首里のわらべうた「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」のハヤシの部分です。3〜4歳児でしたら、このうたを教えるといいでしょう。ただし、うたの部分はなんにも動作や遊戯がありませんので、先生の創作振り付けが必要です。また逆に、先生は指示せずに、子供たちにこのメロディーに由由な振り付けをさせてみたら楽しいものが生まれる可能性もあります。

赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)
黄金燈籠下(くがにどぅるさ)ぎてぃ
うりが 明(あか)がりば
弥勒(みるく)うんけ
シーヤープー シーヤープー
ミーミンメー ミーミンメー
ヒージントー ヒージントー
イーユヌミー イーユヌミー
大国(ていこく)から弥勒(みるく)
沖縄(うちな)にいもち
うかきぶしゃみそり
弥勒世果報(みるくゆがふ)
(ハヤシ略)

赤田の首里殿内に
黄金の燈籠をつるして
それが輝くと
弥勒様のお迎えだ
(不明)
耳だよ
ひじだよ
魚の目だよ
大国(中国)から弥勒様が
沖縄にいらして
いつまでもおとどまり下さい
そうすれは弥勒世果報です

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