報得橋TextPhoto1

 報得(むくえ)橋は、大里村字稲嶺から西へ流れ、東風平(こちんだ)を横切り、東シナ海に注ぐ報得川に架けられた橋で、現在の糸満市座波の南方、県道7号線にある。
 報得川には古くから木製の橋が架けられていたが、1732(尚敬20)年に石橋が建立された。沖縄戦により破壊されたが、戦後になって米軍が鉄橋を架け、1957(昭和32)年には鉄筋コンクリート造りの橋に改築された。
 報得橋記には、1732(尚敬20)年に完成した橋が「あたかも虹をかけたごとく、その勢いは竜がまたがっているのに似て、往来の者も絶えないにぎやかさだ」(原漢文)と記されている。
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