マカン道は、首里儀保から真和志(まわし)へ抜ける道を指す。「真嘉比(まかび)の道」であるが、首里から那覇の花町に行く際に、この道を抜けたことから「花道」ともよばれたという。
現在の儀保交差点から環状2号線を西に下り、那覇市立病院の手前を真嘉比に向けて南に走る道がその一部の跡である。
薩摩にとらわれていた尚寧(しょうねい)王が、1611年、この道を通って帰国する際に整備されたともいわれる。また、1853(尚泰6)年、琉球にやってきたペリー艦隊の乗組員たちが、泊と首里の往復にこのマカン道をよく利用していたといわれる。
現在でも道の両側は樹木や草が生い茂り、墓も点在する大変寂しい道であるが、近年は那覇市の再開発工事が進み、周辺の景観や道路も大きく様変わりしようとしている。 |