小橋川 共男(こばしがわ ともお) 作品 略歴 メッセージ 戻る

海と人との接点をテーマに

 写真を撮り続けて思うのは、写真が社会的視点を持っているということです。メッセージを発しているのです。だから、撮ることは社会的役割があると思う。白保の海に20年近く関わってきたのもそのためだった。今、泡瀬干潟と関わっている。
 泡瀬干潟に出会う前は、干潟が持つ多様な世界を知らなかった。そこを埋め立ててしまうということがどういうことなのか。生活の場であり、文化の基礎ともなっている干潟を。
 沖縄は様変わりしている。家、道、海などあらゆる面で変わってきている。感動を与えるような変わり方ではなく、アイデンティティーそのものを自らぶち壊しているとしか思えない。そうさせないためにも、壊れていくのがあれば、問い直す方向に向かわせるようにしたい。そのための写真でありたいし、海と人との接点をテーマに、共同体の持つエネルギーを形にしていければと思っている。

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