●ベトナム戦争(べとなむせんそう)

 1965(昭和40)年から1973(昭和48)年までつづいたベトナム戦争のあいだ、沖縄の米軍基地は出撃(しゅつげき)・後方支援基地(こうほうしえんきち)となりました。その結果,ばく大なドルが落とされた沖縄は,ベトナム景気でうるおいました。
 しかし,一方では「沖縄住民もベトナム戦争の加害者だ」とする意見も高まり,沖縄闘争(おきなわとうそう)は,基地の全面撤去(てっきょ)をもとめる「反戦・平和」運動へと流れをかえていきました。
 米軍のB52爆撃機(ばくげきき)が,嘉手納基地から直接ベトナム爆撃へと飛び立つようになった1960年代後半,沖縄闘争も大きな高まりをみせ,アメリカの沖縄支配をゆるがしました。
 多額の軍事支出による財政赤字と,国内外からのはげしい非難(ひなん)に苦しむアメリカは,1973(昭和48)年1月,ベトナム和平協定を結び,ベトナムから撤退(てったい)しました。



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