●10・10空襲(じゅうじゅうくうしゅう)
1944(昭和19)年10月10日,南西諸島は沖縄本島の那覇市を中心に,早朝から午後4時すぎまで,米軍機によるはげしい空襲(くうしゅう)をうけました。
この日,沖縄県下をおそった米軍機はのべ1400機。沖縄側の被害は死者600人,負傷者900人,家屋の全壊・全焼約1万1500戸で,日本軍も大きな損害をうけました。さらに12日には,八重山方面も空襲を受けました。
那覇では空襲がおわると,国頭方面への疎開(そかい)命令が伝えられ,市民は悲しみと不安をいだいたまま,疎開地へ移動しました。
沖縄県民は,この空襲によって,米軍の圧倒的な強さと戦争のおそろしさを,まざまざと見せつけられました。
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