●首里城にきたペリー(しゅりじょうにきたぺりー)
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那覇港にてい泊する「黒船」,サスケハナ号。写真提供:沖縄県立博物館。 |
那覇に入港したペリー艦隊は,琉球との和親・通商をもとめました。首里王府は,琉球が小さな島国で,貿易をするほどの資源をもちあわせてないとして,これをことわろうとしました。しかし,ことはそう簡単には運びませんでした。
ペリーは来航して10日ほどすると,王府の抵抗をおしきり,総勢200人以上の兵隊や軍楽隊をひきいて首里城を訪問しました。
国王は母親の病気を理由に面会をさけましたが,柔軟(じゅうなん)な対応を主張した通訳の板良敷親雲上(いたらしきぺーちん=牧志朝忠)らのはからいで,ペリーは城内にはいり王府側と交流しました。
アメリカは,琉球が日本の支配下にあることをよく知っていて,日本との交渉が失敗した場合は,琉球を占領する計画でした。
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