●万国津梁の鐘(ばんこくしんりょうのかね)
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万国津梁の鐘。沖縄県立博物館蔵。
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東アジア世界と東南アジアを舞台に大交易をくりひろげた琉球の心意気を,首里王府は「万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘」にきざみ,首里城正殿前につりさげました。
きざまれた文章の意味は「琉球国は南海の恵まれた地域に立地し,朝鮮の豊かな文化を一手に集め,中国とは上アゴと下アゴのように重要な関係にあり,日本とは唇(くちびる)と歯のように親しい関係をもっている。この二つの国の中間にある琉球は,まさに理想郷といえよう。よって,琉球は諸外国に橋をかけるように船をかよわせて交易をしている。そのため,外国のめずらしい品物や宝物が国中にみちあふれている」という内容で,東アジアから東南アジアを自由に行き来した王府の自信と,ほこりがしるされています。
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