世界には、エジプトのピラミッドや中国の万里の長城(ばんりのちょうじょう)など、どこの国の人が見てもすばらしいと感じる遺跡(いせき)や建物、自然が多くあります。
これらの中には、戦争や開発によってこわされてしまっているものも少なくありません。世界遺産(せかいいさん)はこうした危機(きき)から宝物を守ろうという考えから生まれたものです。
世界遺産は1959年、エジプトのダム建設で歴史的な神殿(しんでん)がこわされそうになったため、世界中の人々が力を合わせて、遺跡(いせき)を移したことがきかっけとなり、1972年、パリで開かれたユネスコの会議で「世界遺産条約(せかいいさんじょうやく)」が作られました。
世界遺産(せかいいさん)には、「自然」「文化」そして両方がいっしょになった「複合(ふくごう)」の3種類があり、現在、世界では690件、そのうち日本では11件が登録(とうろく)されいて、沖縄でも2000年に「琉球王国(りゅうきゅうおうこく)のグスクおよび関連遺産群(かんれんいさんぐん)」が仲間入りしました。
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