伊良波尹吉(いらはいんきち)
明治19年(1886〜1951)与那原生まれ。14歳で、寒水川芝居に入団。大正期から戦後にかけて活躍した二枚目スターであった。同時に歌劇作者、舞踊家、劇団経営者としてもその才能は高く評価されている。作品は、「仲直り三良小」「馬山川」「奥山の牡丹」「薬師堂」などの歌劇があり、舞踊に「鳩間節」「加那ヨー天川」「南洋浜千鳥」などがある。 戦前は、伊良波一座で南洋群島へも巡業、また大正劇場では脚本に山里永吉を起用、多くの琉球史劇を上演した。戦後は、沖縄民政府の直営梅劇団の団長として活躍する。 |