そこである考えを思いついた仲順大主は、三人の息子をざしきによんで、こう話し始めたわけ。

「私はもう年をとって、ごはんもきちんと食べられなくなってきた。そこで、これからは人のちちを飲んで生きていこうと思う。
だからお前たちの子どもに飲ませているちちを私に飲ませてくれ。
それでな、親を思う気持ちがあるのなら、お前たちの子どもをすててもらいたいのだ。
ちちがなければ、子どもも育つはずはないだろうからな」。

三人の息子たちは、最初はただただ驚(おどろ)くだけだったけどね、だんだんおこり始めて、

「なんてひどいことを、自分の孫をすてさせてまで長生きしたいのですか」

と言って、長男と次男はざしきから出ていった。