不思議に思ったタンメーが近よってみると、海の上に、かみの毛や体中まっ赤っ赤な男の子がふわりとうかんで、たいまつを手にしていたって。

「あい、あい、キジムナー」

名幸タンメーの声にふりむいたキジムナーは、
「あい、名幸タンメー」
と答えたって。

キジムナーは人間のことなら何でも知っているんだよ。そこでどうして海の上にいるのかタンメーが聞いてみると、
「魚をとっているところさ。タンメーもやってみる?」

言われるように、あみを入れてみると、魚がとれるって、さっきまでがうそのよう。

すっかり仲良くなったタンメーとキジムナーは、キジムナーの好物の魚の目玉をあげることを約束して、毎晩海で会うことにしたって。