糸満市名城
沖縄で初めて屋根瓦ができたのは、浦添城跡から出土した瓦片によって年代が明らかとなり、1273年とされる。瓦は高麗(こうらい=朝鮮)瓦で黒瓦であった。
その後、瓦の焼造は中断し、屋根は板葺きに変わるが、17世紀末になって赤瓦葺きが盛んになる。記録としては1670年(尚貞2)の首里正殿の再建が赤瓦葺きの最初とされる。
材質は粘土であったが近年はセメント瓦もある。牡瓦(おがわら)、牝瓦(めがわら)、軒瓦(のきがわら)があり、それぞれ形状が違う。