石積みは、その積み方で野面(のづら)積み、布(ぬの)積み、あいかた積みの三種類に分けられる。
 野面積みは、山出しの石や海のテーブルサンゴ、畑などから出た石を、加工しないままに積みあげるもので、古いグスクやウタキ、離島の民家などに見られ。
 布積みは、正方形や長方形に加工して石を積む方法。12世紀頃から15世紀にかけて築かれたグスクや、中城城跡の表門、歓会門などに見ることができる。
 また、沖縄独特のあいかた積みは、石の自然の形を利用しながら、互いに噛み合うように削りあわせて積む方法。最も進んだ石積みの手法とされる。代表的なものに、座喜味城跡、中城城跡、崇元寺の石垣などが知られる。


野面積み(糸数城跡)

 
布積み(中城城跡城門)
 
あいかた積み(県立博物館)