玉城村の浜川御嶽

 

 おがみ山、森(ムイ)、グスク、ウガン、オン、スクなどと呼ばれる聖地の総称を御嶽(ウタキ)という。
 しかし、御嶽と呼ばれるのは、村を愛護する祖霊神・シマ立神・シマ守神と、祝福をもたらすニライ・カナイの神、それに航海の守護神などに関係する聖地に限られているようである(ここでいうシマは村落の意味)。
 これらの御嶽のうち、どの村でも見られるのは村の愛護神の御嶽で、そのためか村の背後にある村の宗家(根屋=ニーヤー)に接している。
 ニライ・カナイの神と航海の守護神の御嶽は、海を見渡せる山の頂や岬、浜辺、村の前にある小島などに見られる。