カヤ(茅)は、特定の植物をさすものではなく、一般的にはチガヤ(イネ科の多年生草本)やススキなどを総称する言葉である。 沖縄でカヤを材料とする生活用具の数は多く、屋根や壁などの建築材料に使われるほか、穀物の貯蔵容器や運搬用の籠(かご)にも利用されている。 チガヤやススキ・スゲなどを使った「カヤの容器」には、地域や用途によりさまざまな種類があるが、竹の少ない宮古や八重山地方では重要な道具であった。
収蔵および写真提供: 沖縄県立博物館